月刊なごみ2022年10月号淡交社 扉絵、コラム背景/2022年

ご依頼内容

茶道の専門誌「なごみ」の大特集の扉絵とコラムの背景になるイラストのご依頼でした。

扉絵
・和菓子のモチーフとなる秋の植物や食べ物などを模様のように描いてほしい

コラム背景
・和歌についての書かれたコラムの背景に、4ページ分つながった背景をモノクロで描いてほしい
・コラム内に出てくる植物(萩、女郎花、すすき、紅葉)を入れてほしい

クライアント

淡交社

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完成

デザイン 文々研 三浦裕一朗


扉絵ラフ

和菓子の形のデザインのモチーフとなる菊や栗、松ぼっくり、稲などのラフを描きました。
自然な感じでありながら、均等に並べてみました。

大きさ、配置などの詳細な指示はなく、お任せするというお話でした。

松ぼっくりは形が複雑で描くのが難しいので、練習も兼ねて、最初から絵の具でラフを描きました。


本描き

色は、特集内の誌面の色と合わせて落ち着いた色にしてほしいとの話でしたので
原色は使わず、青、赤、黄、グレーを混色した色を使って、鮮やかさを落とし、違う色でも統一感のある雰囲気が出るようにしました。

さつまいもは立体的に、葉は平面的に描くことで、パターン化しずぎていない模様を目指しました。


コラム背景ラフ

コラム内に出てくる秋の植物と共に、古代の奈良をイメージした風景を描きました。

ラフ1。

ラフ2。1は色のメリハリがなく、右側の黒い森が重かったので、明るいグレーの面積を増やしました。
(暗い色に重なると文字が見えづらくなるため)
文字がかからない部分にある、手前の植物を黒でシルエットのようにして目立たせました。
デザイナーさんのアイディアで、人が乗った船を川に追加しました。


完成

空に絵の具をふわっとさせたものがあってもいいというお話があったので、サーっと淡いグレーを入れています。

本描きでは絵の具の質感や塗りムラが出て、デジタル制作のラフより柔らかい雰囲気になります。